EEG-NeuroFeedback(脳波ニューロフィードバック)は約30年前にアメリカで始まった方法です。
当初、てんかんの治療としての利用の研究が進められる中で、ADHD(注意欠陥・多動障害)、睡眠障害、
うつ、自閉、頭蓋内傷害などと呼ばれるような幅広い状態に対しても、適切な方法で用いることにより、好ましい効果が得られることが分かってきました。
さまざまな状況の中で、私たちの脳は特定の部分が過剰に働かざるをえなくなっていたり、
働きづらくなっていたりしています。
通常そのような脳内の使われ方の偏りが生じると、
その偏りは、よりその偏りを強める形で外界の出来事に適応していこうとし、
実際の適応は難しくなりがちです。
ニューロフィードバックでは脳波をガイドにすることで、
その偏りがゆるむ方向への変化を促すことができ、
偏りがゆるむことで、難しくなりがちな場面において、
脳内の情報の流れの選択肢が増えることが予想されます。
ニューロフィードバックは週2回(以上)少なくとも20回、続けてする必要がありますが、
この反復を通して、上記の偏りがゆるむプロセスを脳自身がおぼえていくと考えられます。
アメリカではメンタルフィットネスとも呼ばれ、スポーツ選手の集中力アップや、
俳優、歌手などがより自身の力を発揮するためのトレーニングとしても行われています。
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